こんにちは、蒲郡市大塚町の歯医者おおつかファミリー歯科の山本です。
先日、急患でお子様の歯の色が気になるということで来院されました。
お子様はまだ0歳9か月。歯の色を見て虫歯ではないかと思ったそうです。
なんとかお口の中を見せてもらうと、上の乳歯2本、下の乳歯3本が生え始めていました。
気になる歯の色というのが下の乳歯の部分という事でしたが、実際は乳歯に着色が付いている程度のものでした。
お母さんにとっては、はじめてのお子さんですごく心配をされていたようでした。
あと、口腔ケアは薬局で購入したゴムの歯ブラシを使用、
食生活は母乳と離乳食が半々ぐらいとの事でした。
ただお子様は母乳を飲んで寝ているのは9か月なので、まだあたりまえの事ですが、お子様が離乳食がたくさん食べられるようになったら、
徐々に母乳の回数が少なくなると良いと思います。
「母乳は虫歯の原因になるんですか?」とお母さんから質問を受けました。
母乳には乳糖という糖が含まれており虫歯の原因となるミュータンス菌がこれを取り込むと酸を作って歯の表面を溶かします。
母乳もミルクも少し甘味がありますよね?あれは糖の甘味ですからね。
これからいろんなものが食べられるようになるとどこかでミュータンス菌がお口の中に入ってきます。
ちなみに歯がないところにはミュータンス菌はほとんどいません。
ミュータンス菌は歯を宿にするのです。
ですから、1歳を超えると歯がドンドン生えてきますので、ミュータンス菌に感染する可能性が増えてきます。
よく1歳~1歳半ぐらいまでには卒乳したいですよねと言われるのは虫歯を作らないようにするという理由もあると思います。
でも、お子様の発育(歯が生え方等)に合わせて離乳食を食べさせて、自然の流れでで卒乳ができれば一番です。